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2019/02/16 11:45

こんにちは。
t.n.A.f.t. デザイナーの大谷です。
前回の続きを書いてみようかと思います。

前回をまだお読みでないかたはこちらからどうぞ。


アナーキーシャツへのこだわり。

アナーキーシャツを作り始めると、その世界が奥深く、どんどんハマっていったわけですが
それと比例するようにこだわりも強くなっていったのです。
前回のブログで「馬克思パッチ」のことを書きましたが、それはまだ序の口だったのかもしれません(笑)

t.n.A.f.t.のオリジナル 馬克思パッチを作ったことで、他のディテールにも磨きをかけねばバランスがおかしくなります。
そこで、ボクはアナーキーシャツの強烈なインパクトを作り出している「ブリーチワーク」を極めようと思いました。
始めの頃はまっすぐ、太さも均一になるように引いていました。参照
このまっすぐな線が自分の中で許せなくなり(笑) かすれや余韻、動きのある線に変えていきました。

それには、使用する筆にもこだわりました。
何本もの筆を試してようやく「これ」という筆に出会ったのです。どんな筆なのかは企業秘密ですが(笑)
その筆を使い、まるで書道家のごとくブリーチラインを描くように、感覚的かつ瞬時に計算して引いています。どんな風に引いているのかは企業秘密ですが(笑)
そうすることで、良い感じの「ラフ感」を出せるのです。
決して「雑」ではなく、計算された「ラフ感」です。

そのテクニックが身についてくると、ペイントも上手くなってきます。
滲み、かすれ、ムラが絶妙な感じで描かれていることが大切だと思っていますので、
偶然に出すのではなく、やはり必然的にそうなるように描いています


ステンシルは、濃淡やかすれが出るように筆をトントンと叩くハンドステンシルで制作しています。
始めのころは濃度がわからずにべったりとしたステンシルでしたが、現在ではやや薄めの塗料を何回か重ねるようにステンシルしています。
これによって、濃淡やかすれが必然的に出るからです。
ちなみに「ONLY ANARCHISTS ARE PRETTY」の文字の大きさ(比率)は、3回見直しています。
現在使用しているt.n.A.f.t.オリジナルのステンシルシートの文字の大きさがシャツに対してベストだと思います。


次にベースシャツへのこだわりを書こうと思いましたが、長くなってしまいますので次回に続けたいと思います。


つづく