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2023/07/27 12:00

画面の前の皆様、こんにちは。
t.n.A.f.t.ブログ担当スタッフ“あめでお”です。

2023年も下半期が始まりましたね。

デザイナー大谷の下半期、最初の制作は、やはりアナーキーシャツです。
そして、今回のアナーキーシャツ制作のテーマも“初心に返る”です。

今回は更に初心に返って、アナーキーシャツを制作するのでした。


コストも手間も時間もかけて

去年の10月から再び始めた既製品のシャツのリメイクでは襟、およびボタンホールの加工、カフスの追加、そしてインサイドアウトにする作業行程はしていませんでした。

それは何故かと言うと、コストを抑え、少しでも安価でt.n.A.f.t.のアナーキーシャツを販売でき、少しでも多くの皆様へアナーキーシャツをお届けできたらと思っていたからです。

しかし、今回、制作したリメイクのアナーキーシャツは、全ての行程を行いました。
前回のリメイクよりもコストも手間も時間もかけて制作しています。
それでは、今回のアナーキーシャツ制作の行程を追ってお話していきます。

今回はいつもに増して、手間がかかっております。


襟を外して、ラウンドカラーへ(襟の加工)

まずは、既製品のシャツから襟を外します。

襟を外したら、色々な既製品のシャツに合わせて制作したラウンドカラーの型紙(t.n.A.f.t.企業秘密)に合わせ、形を変えていきます。

ここから、又、更に手間のかかる作業です。
*その前にピンホールを開けます。これは、ミシンが自動でやってくれます。

それは「襟を再び付け直す」という作業です。
一度外した襟を再び同じ箇所に付け直すのは非常に大変な作業なのです。
(私、あめでおがやる訳ではありませんが、デザイナー大谷の様子を見て、心底、そう感じたのでした。)


こうして、襟をラウンドカラーへと加工し、元の位置へと取り付けました。
もちろん、この時、シャツはうらがえされ、インサイドアウトとなっています。
そして、カフスにはボタンホールを追加しました。
*今回使用した既製品のシャツは「折り伏せ縫い」になっていましたのでインサイドアウトにしました。


初期の筆でブリーチラインを描く

ここまで、シャツの加工ができると、ここからは、染色、ステンシル、ブリーチ、ペイントです。
今回、ブリーチに使用する筆は、アナーキーシャツを制作し始めた頃の初期に使用していた筆を使いました。
初期に使っていた筆でのブリーチですが、もちろん、描かれたブリーチ線は昔の様に単調でぎこちなく、生真面目な表現の線ではありません。

久々に初期の筆で描くブリーチ線は軽やかで生き生きした線となりました。


先に進まないといけない


ここまで、ザッと今回の制作について書いてきましたが、何故、デザイナー大谷は更に初心へ返り更に手間をかけて制作したのでしょうか
それは、デザイナー大谷は次の様に考えたからでした。

ユーズドのシャツをリメイクしてアナーキーシャツを作る人達が何人も居るなかで、この人達と同じこと事をしていたらいけないと思う気持ちからでした。そして、自身もいつの間にか模倣され、追われる立場になったからこそ、そう感じたのでしょう。

更には、それゆえに、簡単に真似できないことをしていかないといけないとデザイナー大谷は考えるのでした。

ボクは先に進まないといけない。

これがデザイナー大谷の出した答えでした。

先に進むために更に初心に返り、より丁寧で手間のかかる仕事をして今回のアナーキーシャツシャツを制作しました。
そして、誰よりもこだわりが強く、クオリティの高いアナーキーシャツをデザイナー大谷はこれからも制作していきます。