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2023/07/15 12:00
画面の前の皆様、こんにちは。
t.n.A.f.t.ブログの担当スタッフ“あめでお”です。
今回はt.n.A.f.t.で初めて制作された白いアナーキーシャツ「anarchy shirt 011 white riot」の事を。
白い暴動
「anarchy shirt 011 white riot」は白地に白のストライプのusedシャツに敢えて染色せずに制作されたものです。それでは何故、染色をせずに制作するに至ったのでしょうか。
これをデザイナー大谷に訊いてみたところ
「染色せず、全部白でアナーキーシャツを制作したらカッコいいだろうなぁと思ったから制作した。こう言った構想はアナーキーシャツの制作中に湧いてくる。」
とカッコいい事を言い更に、何故「white riot」とネーミングしたのかも尋ねました。
「The Clashの曲“white riot”をそのまま付けた。白いアナーキーシャツを作ったら賛否あるだろうと思ったら“Revolution”とかではなく“riot”「白い暴動」の方が合うんじゃないかと個人的に色々思って、この名前にした。Clashはアナーキーシャツ着てないけど…」
と思いを巡らせた様子を話してくれました。
ところで、アナーキーシャツの制作工程ですが、最初に先ず染色をしてからブリーチ、ペイントなどを行います。
ですが、「anarchy shirt 011 white riot」は染色もブリーチもペイントもされていません。
因みに、「anarchy shirt 011 white riot」は当時、実験的に染色せずに制作をしたアナーキーシャツですが、現在となってはシリーズ化してt.n.A.f.t.では定番のアナーキーシャツとなっております。
手製のステンシルシート
次に、左身頃と左袖のステンシルとスローガンパッチですが、どちらもシルバーで描かれています。そして「anarchy shirt 011 white riot 」を制作した当時は、デザイナー大谷が自身でカットしたお手製のステンシルシートを使用しています。(左身頃の部分のみ)
ステンシルシートの事は後日、改めて書かせていただきます。
因みに現在では、t.n.A.t.f.オリジナルのステンシルシートを使用しています。
シルバーの塗料
それはさておきまして、写真で見ても解りづらいのですが、シルバーの塗料の粒子がキラキラと反射しています。どうして、このシルバーを選んだのかと訊いたところ
「とにかく、染色もしないで白のみでアナーキーシャツを制作したかったから黒は使いたくなかったし、かと言って白では文字が見えない。
かと言ってグレーもいやだったから、何か気の利いた色はないかと暗中模索していたら「シルバー」を思いついた。
シルバーを使う事によって、白とのコントラストを抑えつつシルバーそのものの主張があるところが良いなぁと思った。
シルバーはセンスが求められる難しい色だと思う。何よりセディショナリーズが目指したものを壊したくなかった。
でも、結果、やってみて良かったよ。」
と、ほんのついさっきまで変な替え歌を歌っていたのに質問を投げかけた途端、別人の様にとても真剣に語ってくれました。
流石、学生時代に色彩学などを勉強しているだけあるなぁと思ってしまいました。
至るところに、こだわりの強さを感じます。
こうして「anarchy shirt 011 white riot」が完成されました。
先も書きましたが「white riot」は現在でも制作されているt.n.A.f.t.オリジナル定番のアナーキーシャツとなりました。
しかしそれは、いつも同じではない、新たなデザインのアナーキーシャツなのです。